Minecraftサーバーを低コストハードウェアで検証 (デスクトップPC/Pine64/Android)

こんにちは。薄です。

Minecraft Realms(レルム)というサービスをご存じですか?
ゲーム「Minecraft」のマルチプレイ用サーバーの公式有料レンタルサービスです。
Minecraftの大きな特徴である大規模オンラインマルチプレイを行うためにはMinecraftサーバーが必要になります。
Minecraft Realmsでは月額約900円ほどでMinecraftサーバーを貸し出しています。

じつはこのMinecraftサーバー、個人で構築できます。
OSやサーバーソフトウェアは無料で配布されており、性能の低いコンピュータ(ハードウェア)でも動かせます。

つまり、Minecraftサーバーの構築条件を満たした低コストハードウェアがあれば、自分だけのMinecraftサーバーを低コストで構築できます。
これができれば、毎月有料レンタルするより安上がりです。

そこで今回は、低コストでMinecraftサーバーを運用可能なコンピュータを探しました!

なお、サーバーの購入・構築・運用等はすべて自己責任でお願いします。

Realmsとは…
公式で運営されているMinecraftサーバー。
月額制で、同時に10人まで接続できるMinecraftサーバーを貸し出している。

Minecraft エディションJavaBedrock
(統合版)
月額料金904円930円
Minecraftの各エディションと月額料金

検証に使用したもの

以下の3つのハードウェアについて、Minecraftサーバーの構築・検証を行いました。
すでに多くの人が持っている・低コストで入手可能といったものを集めました。

  1. Intel core2 duo搭載デスクトップPC (EPSON AT971)
  2. シングルボードコンピュータ (Pine64+ 2GB BOARD)
  3. Android搭載スマートフォン (SHARP AQUOS R2 compact SH-M09)

構築をする際に、使用した基本的なソフトウェアは以下の通りです。
ハードウェアによっては追加で専用のソフトウェアを導入しています。
専用のソフトウェアについては、各項目で説明しています。

  1. UbuntuServer (各対応バージョン)
  2. JDK8
  3. Minecraftサーバーソフトウェア(公式)

Intel core 2duo搭載デスクトップPC(EPSON AT971)

EPSON公式サイトより引用

項目詳細
CPUIntel core2 duo(x64)
メインメモリ容量3GB
core2duo搭載デスクトップPC スペック表

先日の記事で紹介した際に使用した”廊下に転がっていたデスクトップPC”です。
2009年に発売されました。約10年以上前のコンピュータということになります。
性能は下記のPine64に少し劣るぐらい。
10年でデスクトップサイズが、手のひらサイズのオンボードコンピュータまでになっています。すごいなぁ。

ハードディスクの大きな振動とカリカリという動作音が時代を感じさせて、個人的にはお気に入りのコンピュータですが、いつ壊れてもおかしくありません。
このコンピュータは比較のために用意しました。おすすめはしません。
使わないコンピューターがある場合は、性能を参考にしてください。
メモリの容量はたくさんあればあるほど嬉しいですね。

シングルボードコンピュータ(Pine64+ 2GB BOARD)

Pine64 wikiより引用

項目詳細
CPUARM Cortex A53
メインメモリ容量2GB
値段2980円 (秋月電子,Pine store)
Pine64+ 2GB BOARD スペック表

会社にあったシングルボードコンピュータです。
専用のUbuntuServerが配布されていましたので、検証しました。
Pine64という会社が販売しています。
Raspberry Piなどに比べて、コストに優れるという特徴を持ちます。

Android搭載スマートフォン (SHARP AQUOS R2 compact SH-M09)

SHARP公式サイトより引用

項目詳細
CPUQualcomm® Snapdragon™ 845(ARM準拠)
メインメモリ容量4GB
SHARP AQUOS R2 compact SH-M09 スペック表

普段使いのAndroidスマホです。
サーバー構築中にスマホが机に置いてあるのを見て、「こいつが一番性能高いのでは?」と思ったのが検証のきっかけです。
一番の特徴はUPS(無停電電源装置)付きのサーバーであることではないでしょうか。いえ、バッテリーはすべてのスマホについてますが。

機種に縛りはなく、メモリ容量が十分あればOKです。
多くの人が持っていること、入手が容易なこと、中古等で安価で販売されているという点が強みです。
弱点としてはwi-fiが標準装備だということでしょうか。
サーバーとしては有線LANが欲しいところです。

検証スタート

intel core2 duo搭載デスクトップPC (EPSON AT971)

EPSON公式サイトより引用

使用ソフトウェア

内容

  1. UbuntuServer(x86_x64版)をpcにインストール
  2. ユーザー、ネットワーク、SSH等の設定
  3. MinecraftServerのインストール・起動
  4. 接続・検証

結果

エディション動作
Minecraft Java未検証
Minecraft bedrock

java版は未検証です。bedrock版は問題なく動作しました。
また、5人までの接続も確認しています。
情報も集まりやすく簡単に構築できます。
デスクトップパソコンを使用すれば、初心者でも構築ができると思います。

シングルボードコンピュータ(Pine64+ 2GB BOARD)

Pine64 wikiより引用

使用ソフトウェア

内容

  1. PINE64 Installerを使用してSDカードにUbuntuServer(Pine64版)を書き込む
  2. PINE64の起動・初期セットアップ
  3. ユーザー、ネットワークの設定
  4. MinecraftServerのインストール・起動
  5. 接続検証

結果

エディション動作
Minecraft Java×
Minecraft bedrock

Java版は満足に動かすことができませんでした。
なぜなら、Pine64はメモリ容量が2GBのため、Minecraftサーバーがすぐに落ちてしまうからです。

Minecraft bedrock版の公式サーバーソフトウェアは、動作しませんでした。ARMCPUに対応したソフトウェアではなかったからです。
x64といったデスクトップなどに搭載されているCPUにのみ対応しているようです。
ARMCPUについては下記の注釈をご覧ください。

PoketMineと呼ばれるサードパーティー製Minecraftサーバーを使用し、ARMアーキテクチャ用にリビルドして動かすことはできます。
しかし、モブ(敵モンスター、動物など)が発生しないなどの問題があります。
改善のためにプラグインの導入などが必要になり、管理がとても大変になります。
そのため、この場合はスーパーフラットのクリエイターモードで公開が現実的でしょうか。

結論として、ARMCPUが搭載されているオンボードコンピュータやAndroid端末では、Java版を運用するのがよいです。

ARMとは…
イギリスのCPU設計会社の名前。スマートフォンやマイクロコントローラなどのCPUはARM社が設計したものが多数を占める。デスクトップPCのx64とは、アーキテクチャ(命令セット)が異なる。
ARM設計CPU搭載例:Raspberry Pi,Android携帯など

Android搭載スマートフォン (SHARP AQUOS R2 compact SH-M09)

SHARP公式サイトより引用

使用ソフトウェア

内容

  1. UserLAndをGooglePlayからインストール
  2. UserLAndからUbuntuServerをインストール・起動
  3. SSH等の設定
  4. MinecraftServerをインストール・起動

結果

エディション動作
Minecraft Java
Minecraft bedrock

UserLAndを使用するとAndroid端末にUbuntuServerを簡単にインストールできます。

Java版は安定して動作することを確認しました。
公式Minecraftサーバーのbedrock版は動作しません。
Android端末にもARMCPUが使用されており、Pine64と同じ理由で対応していません。

検証結果

公式が配布しているMinecraftサーバーソフトウェアには、下記のような特徴があります。

エディション必要最低限の
メモリ容量
記述言語JDK8ARMアーキテクチャ
Minecraft Java4GBJAVA必要対応
Minecraft bedrock2GBC++不要未対応
Minecraftサーバーソフトウェアの特徴

上記の表は、私が独自で作成のものです。
必要なメモリ容量も十分に検証をしたわけではありません。
サーバースペックについては下記リンクもご覧ください。
Minecraft wiki

なお、CPUの性能はintel core 2duo相当のもので十分です。
メモリの大きさによってサーバーの性能が決まるようです。

まとめ

CPUアーキテクチャの違いによってARM系CPUは公式MinecraftサーバーのBedrock版が動きませんでした。
ARM系CPU搭載コンピュータでは、Java版を楽しむことをオススメします。

Pine64ではMinecraftサーバーが満足に動きませんでした。
4GBメモリのもの(Rock64)が$44.95(約5000円)ほどで販売されています。
(送料を含んでいません)
これを使用すればJava版もスムーズに動くと思います。

Android携帯でUbuntuServerが動くと、いろいろできそうでワクワクします。
スマホサーバーという使い方がうまれるかもしれません。

この記事では、サーバーを動作させるハードウェアに焦点をしぼって、検証を行いました。
それぞれ比較しながら、環境にあったハードウエアを探してみてください。

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